今日はコンサドーレ情報のみ！！

　15日のリーグ開幕戦（vs横浜FC、札幌ドーム）で先発出場濃厚なFW新居辰基（19）が戦闘態勢を整えつつある。練習試合3試合連続得点でジョアン・カルロス監督（47）の信頼も勝ち取り、指揮官が新居に望むことはゴール奪取のみ。2年目でたくましさを増したユース出身の生え抜きが、有無を言わさず“王様”に変化する。
　
　期待の大きさが伝わってくる。練習中、カルロス監督に呼び止められた新居。「練習試合でここ2試合、点を取ってないことを言われた。点を取らないと評価されないし、コンスタントに点を取らないと」と、指揮官の寄せる気持ちを直接受け止めた。
　調子の良さは誰もが認める。「ずっと調子いいし、もっと早く開幕を迎えたかった」と悔やむほど。オフの9日、FW相川進也（19）と共に髪の毛を金色に染め直した。「思い切ってやりました」と宮崎市内の美容院で8000円を払い、頭髪まで準備万端整えた。
　心地よい緊張も味わっている。「去年は紅白戦で点を取っても出番が来なかったけど、今年はシドニー（合宿）から紅白戦で決めてチャンスももらえた」。フィジカルが未完成だった昨年に比べ、「シュート練習も入るようになった。練習に取り組む姿勢も変わってきたと思う」と自ら精神的な成長を感じ取っている。
　J2の今年こそ、チャンスのときだと分かっている。「今年はステップアップしたい。試合数の多さはチャンスのはずだし、試合を重ねて成長できる」。ウィル（29）やベテラン森山泰行（33）のようなお身近なお手本もいる。「ウィルは半端じゃなく、うまい。自分もそれに合わせてプレーできれば」と置かれた立場も分かっている。
　本当の勝負は、ウィルの出場停止が解ける来月5日の第4節新潟戦以降かもしれない。「ウィルが戻ってきても出られるように、それまでにしっかり結果を残したい」。スタメン確保へ、自分もチームも開幕ダッシュが最低限の目標だ。